【2026年版】ホテル・旅館向け宿泊予約システムおすすめ6選|室数別の選び方と比較

小林 実可子

2026.10.15

サマリー

ホテル・旅館の宿泊予約システム(直接/自社予約システム、ブッキングエンジン)とは、公式サイトで直接予約を受けるための基盤です。宿泊予約システムには、OTAに支払う手数料を減らし、顧客データを活用できるといったメリットがあります。

システムを選ぶときのポイントは様々ありますが、本記事では、比較にあたっての6つのポイントと主要6社の比較表を紹介します。

加えて、直販率を何ポイント上げれば費用を回収できるかの試算、導入・乗り換えの手順、導入後に直販率を上げる運用、実際の施設の事例まで、施設タイプ別にまとめました。

※直販率=予約全体に占める直接予約の割合

施設タイプ別・直接予約システムの選定基準まとめ

室数

自施設の状況

向いているタイプ

理由

代表的なシステム

関連する目次

20室以上

プランやオプションが多い

複数プランやオプションが見やすい・選びやすい予約画面をもつタイプ

大きい施設ほど、プランやオプションが多いと画面が見づらくなるため

CHILLNN、OPTIMA BOOKING

3.販売方法の柔軟性

20室以上

年間を通して予約数が多く、コストを最重視する

定額課金型

従量課金型は、予約が増えるほど支払いが増えるため

予約番

4. 料金体系

19室以下

世界観を重視したい

予約画面の見せかたを作り込めるタイプ

小さい施設ほど、世界観や体験が選ばれる理由になるため

CHILLNN

2. 予約画面の使いやすさとブランドの見せ方

19室以下

年間を通して予約数が多く、コストを最重視する

定額課金型

従量課金型は、予約が増えるほど支払いが増えるため

宿シス

4. 料金体系

規模問わず

外国人客の比率が高い

多言語と多通貨決済に対応したタイプ

言語と通貨が合わないと、予約の途中で離脱されやすいため

tripla Book

おすすめの宿泊予約システム6選(比較表)

規模問わず

集客機能を使いたい

集客機能がついているタイプ

集客には基本的に自助努力が必要であるため

DYNA IBE

おすすめの宿泊予約システム6選(比較表)

詳細は後述の表「おすすめの宿泊予約システム6選(比較表)」をご覧ください。

ホテルの宿泊予約システム(直接予約システム)とは

ホテルの宿泊予約システムとは、施設の公式サイトやSNSから直接予約を受け付けるシステムです。直接予約システム、自社予約システム、ブッキングエンジン(BE)とも呼ばれ、いずれも同じものを指します。

導入のメリットとして、OTAのような外部のプラットフォームを介さないため、予約手数料を抑えられ、他施設との価格競争にも巻き込まれにくくなることが挙げられます。

注意しておきたい制約は、基本的に直接予約システム自体には集客機能がないことです。そのため、SNSや広告などを通して自社で集客をすることが求められます。(OTAはこの集客力を補うためのプラットフォームとも解釈できます。)

宿泊予約システムの導線

宿泊者から見ると、宿の公式サイトの「予約/BOOKING」ボタンから進む一連の画面が宿泊予約システムです。具体的には、「空室カレンダーを見て日程を選び、プランと部屋を選んで、名前と連絡先を入力し、決済して確定メールを受け取る」流れ全体を担っています。

▼ホテル公式HP(左)の右上「RESERVATION」ボタンから予約システム(中央→右)へ

ホテル公式HP(左)の右上「RESERVATION」ボタンから予約システム(中央→右)へ

施設の管理画面の見え方

施設側は管理画面で、施設情報と在庫、料金、プラン、オプションなどを設定します。宿泊予約システム経由で入った予約と顧客情報はシステムに蓄積していきます。

▼管理画面の例(CHILLNN)

管理画面の例(CHILLNN)

PMS・サイトコントローラー・OTAとの違い

直接予約システム・PMS・サイトコントローラー・OTAは役割が違い、競合するものではありません。実際には組み合わせて使います。

データの流れの図をご覧ください。施設の在庫と料金はサイトコントローラーで一括管理し、OTAと自社予約システムに配信されます。逆に、入った予約と顧客情報は、サイトコントローラーを経由してPMSに集まります。

▼【図】システム全体の関係とデータの流れ

システム全体の関係とデータの流れ

システム

主な役割

必要になる場面

OTA

複数の施設が一覧で比較される販路。集客を担う。

新しい客層に知ってもらいたいとき

直接予約システム

公式サイトで直接予約を受けつける

施設の見せ方を自分で決めたいとき。自社での集客力を上げ、手数料負担を減らしたいとき。

サイトコントローラー

複数のOTAと自社予約の在庫・料金を一括管理するシステム

複数のOTAに出しており、ダブルブッキングを防ぎたいとき。PMSを利用するとき

PMS(ホテル管理システム)

予約後の業務を管理する基幹システム。部屋割り、チェックイン・アウト、顧客情報、売上管理など

客室数が多く、現場の運営を効率化したいとき

システム同士の違いの詳細や、施設タイプ別の構成例、実際の施設がどう組み合わせているかなど、詳しくはホテル・旅館の宿泊予約システム図解記事をご覧ください。

ホテル・旅館の宿泊予約システム図解記事

なぜ直接予約を増やすべきか

直接予約を増やす理由は、大きく3つです。

  • 利益が残る: OTAの手数料は一般的に10〜20%です。直接予約なら定額制または3%前後で済むため、同じ部屋を同じ価格で売っても、手元に残る額が増えます。

  • ブランド体験をつくれる: 写真や文章の形式が決まっているOTAと違い、宿の世界観を映し出したHP・予約画面を構築できます。OTAでは売れない特別なプランやオプションも出せます。

  • 顧客データを活用できる: 予約時から宿泊後まで、自社でお客様との接点を持てます。再訪を促す案内や次回予約につながる施策など、OTAに依存せずお客様との関係を築けます。

直接予約システム導入のきっかけについて、実際の施設さまの声をまとめした。

(OTAを導入したところ)気づいたら、びっくりするくらい手数料が膨らんでいました。(玉椿旅館)

OTAだと定性的な部分、私たちの思いやこだわりみたいなものが表現しきれないのがずっと引っかかっていて、あまり使いたくないなと思っていたんです。CHILLNN(直接予約システム)はSNSで知って、ホテルの思いや定性的な部分が表現できるところがすごくいいなと思いました。(Okazaki Micro Hotel ANGLE(アングル))

(直接予約システムCHILLNNの機能を使って)従来であれば煩雑なオペレーションを必要としていたピンホールマーケティング的なプラン販売および予約受付を容易に行えるようになりました。(ロマンス座カド)

なぜ専用の直接予約システムを導入すべきか

直接予約の受け皿には、Googleフォームなどの汎用ツールや、自社開発・Web制作会社による独自システムもあります。それでも直接予約システムを選ぶ利点は、大きく3つあります。

1. 多くの施設で使われているため、動作が安定している

専門システムは多数の施設で日々使われています。不具合が起きても早く見つかって修正されるため、予約の取りこぼしやダブルブッキングといった、売上に直結するトラブルが起きにくくなっています。

2. 保守と機能改善が続く

決済手段の追加、セキュリティ対策、サイトコントローラーとの連携、予約者の利用環境の変化への対応などが、提供会社によって続けられます。施設側が自分で開発費をかけなくても、常に新しい状態で使えます。

3. 長期の運用コストとリスクを抑えられる

自社開発や制作会社への委託は、導入時に要件に合わせて作り込めます。一方で、公開後の保守まで続けられる体制がない場合、改修が追いつかなくなりがちです。その結果、徐々に使いにくくなったり、担当者がいなくなって手を入れられなくなったりする例が少なくありません。Googleフォームのような汎用ツールも手軽に始められますが、在庫のリアルタイム反映や事前決済には対応できず、手作業での確認が残ります。

直接予約を一時的な施策ではなく、売上を支える販売チャネルとして育てるなら、継続的に保守・改善される専門システムを基盤にするのが合理的です。

オールインワン型宿泊管理システムを検討している場合

直接予約システム, サイトコントローラー, PMSをすべて束ねたオールインワンシステムも存在します(Beds24, AirHost, Check Innなど)。オールインワンシステムには管理が楽になる、費用を抑えられるなどのメリットがあります。

一方で、ゲストが見る画面になる直接予約システムのUIや、機能・運用の柔軟性、契約期間の制約など、特化型システムには及ばないことがあるため注意が必要です。必ず質問やデモでの確認をするようにしましょう。

また、オールインワンシステムとそれ以外のシステムが連携できるかも確認しておくことを推奨します。他のシステムと一切連携できない場合、一度契約すると別のシステムに変更するときに構成要素(直接予約システム、サイトコントローラー、PMS)をそれぞれ検討しなければいけません。逆に、別システムと連携できる場合はオールインワンの便利さを享受しながらデザインなどのこだわりを実現できます。(例えば、Beds24はCHILLNNと、AirHostはCHILLNNおよびtriplaと接続することが可能です)。オールインワンシステムは多角的な視点で検討しましょう。

失敗しない選び方:6つの比較ポイント

機能は当然重要ですが、機能一覧を比べても、どれも似たように見えることはないでしょうか。システム別に差が出やすい6つのポイントをご紹介します。

比較するときに見るべき6つのポイント

1. 使っているサイトコントローラー・PMSと連携できるか

最初に、いま使っているサイトコントローラーやPMSとつながるかを確かめておくことは必須です。

ただ、対応表にサービス名が載っていても、どう動くかまでは分かりません。自社予約システムとサイトコントローラー、それぞれに聞くべき質問があります。

予約システムの会社に聞くこと

  • 自施設が使っているサイトコントローラー・PMSと連携できるか

  • 自社サイトで予約が入ったとき、サイトコントローラーへ在庫の変動をいつ伝えるか(連携にタイムラグがある場合、ダブルブッキングが起こる可能性があります)

サイトコントローラーの会社に聞くこと

  • 連携できるOTA・自社予約システム・PMS

  • 受け取った在庫を各OTA・自社予約システムへ反映するタイミング(連携にタイムラグがある場合、ダブルブッキングが起こる可能性があります)

すでにサイトコントローラーを使っている場合は、新しい予約システムの候補を伝えて、その組み合わせでの注意点を聞いておくのが安心です。

各社の公式サイトに掲載されている連携サイトコントローラーは、後述の「主要な直接予約システムの比較」にまとめています。

2. 予約画面の使いやすさとブランドの見せ方

公式サイトのほうが安いのに直接予約が入らない場合、原因が予約動線にある可能性もあります。宿泊者にとって予約動線は、最も重要である「購入」に直結する部分です。ここで迷うと、使い慣れたOTAに戻ってしまいます。

主に見るべき点は4つです。

  • 入り口の工夫:Google無料予約リンク設置やベストレート表示など、直接予約のインセンティブが見えやすいか

  • デザインの自由度: 公式サイトやSNSアカウントから予約画面に進んだとき、見た目や雰囲気が大きく変わってしまい購買体験を損ねないか

  • プラン・お部屋・オプションの見え方: 写真や説明文を、自施設の見せたい形で並べられるか

  • スマホでの予約動線: 日程を選んでから予約完了まで、迷うポイントがないか

デモを見るときは、管理画面の説明を聞いて終わりにせず、自分のスマホで最後まで予約手順を踏んでみましょう。できれば、他の施設が使っている予約ページもいくつか触ってみてください。ユーザー視点で確認することが大切です。

▼【画面例】スマートフォンの予約画面(CHILLNN)

【画面例】スマートフォンの予約画面(CHILLNN)

使いやすい予約動線を支えるポイントについて、詳しくは水星・CHILLNN・ホテルスマートのセミナー記事もご覧ください。

選ばれる宿をつくる企画・予約・運営とは? |水星・CHILLNN・ホテルスマート

3. 販売方法の柔軟性

室数に関係なくつまずきやすいポイントの1つです。確かめたいのは、自施設の売り方がそのまま、あるいは近い形で再現できるかです。

  • プランの作り方: 食事の有無、人数による料金の変動、曜日やシーズンでの価格設定、連泊割引など

  • プラン単位の在庫: 「限定3室」のように、プランごとに売る数を絞れるかなど

  • オプション販売: 夕食の追加、送迎、体験、物販などを予約時に一緒に売れるかなど

  • 宿泊以外の販売: 日帰り、一棟貸し利用などを同時に販売できるかなど

  • 予約の受け方: 即時予約だけでなく、リクエスト予約やキャンセル待ちに対応しているかなど

プランの自由度は、機能一覧だけでは分かりません。自施設でいちばん複雑なプランを1つ選んで、それが作れるかを事前に確認してもらうのもおすすめです。

CHILLNNでは多種の機能を生かして、100通り以上の販売が可能です。

▼くわしくはこちら

100の販売方法

4. 料金体系

料金の種類は大きく6つあります。月額費用の安さだけで選ぶと、オプションをつけたり予約が増えたりした場合に費用が逆転することがあるため注意が必要です。

カテゴリ

仕組み

初回導入費用

契約時にのみ発生

手数料(定額課金)

売上が増えても支払いは変わらない

手数料(予約ごと従量課金)

売上に応じて支払いが変わる

決済手数料

事前決済の予約でのみ発生

オプション機能

システム・契約によっては追加費用が発生

解約手数料

解約時に発生する場合がある

手数料(従量課金/定額課金)

予約システムの手数料は、大きく「従量課金」と「定額課金」に分かれます。

従量課金は予約や売上に応じて費用が発生するため、売上と費用が連動するのが特徴です。閑散期や開業直後など予約が少ない時期の負担を抑えやすい・施設の集客がシステムの売上につながるため集客に資する価値提供が行われやすいといったメリットがある一方、予約が増えるほど手数料の総額も大きくなります。

定額課金は予約数にかかわらず費用が一定なので、予約が多いほど1件あたりのコストが下がり、予算も立てやすくなります。ただし、予約が少ない月も同じ費用がかかり、集客面での支援は事業者によって差が出やすい点に注意が必要です。

どちらが有利かは、施設の予約規模や繁閑の差、直接予約システムに求めることによって変わります。年間の想定予約数と客室単価をもとに、手数料を試算して比べるのがおすすめです。

その際、従量課金に上限があるかどうか・あるいはシステムに集客支援の体制があるかも確認しておくと、より正確に比較できます。

実際のサービスを見ると(2026年9月時点)、たとえば予約番は「成約手数料は一切かからず固定費のみ」と明記しています。CHILLNNは基本料金に加えて、宿泊料金の3%の従量課金か室数別の定額かを月ごとに選べる形式です。

決済手数料

月額費用に目がいきがちですが、決済にかかる手数料も毎月のコストです。

確認したいのは3点です。

  • 事前決済に対応しているか(無断キャンセル対策になります)

  • カードブランドごとの手数料率

  • 決済代行会社との契約が別途必要か

特に3つ目は見落とされがちです。別途契約が必要な場合、申し込みから使えるようになるまで時間がかかったり、審査に落ちて使えない可能性もあります。開業日が決まっているなら、逆算して確認しておきましょう。

オプション機能

宿泊予約システムには、直接予約を増やすために有効なさまざまな機能があります。

  • ベストレートの表示: 公式サイト上で、このサイトが最安だと示す機能

  • Google無料予約リンク: Googleマップのホテルページに公式サイトの料金を出す機能

  • 会員機能: リピーター判別、会員限定の価格設定、クーポン、ポイント付与など

  • 公式サイト限定のプランやオプション: 体験や物販を売る機能

  • 言語対応:インバウンド向けの多言語対応と多通貨決済

これらが標準機能かオプションかで、月額の安さが逆転することもあります。必要な機能が含まれているかどうかは、見積もりの段階で確かめておきましょう。

その他

初期費用と契約期間、解約の条件もあわせて確認すると良いでしょう。たとえば宿シスは1年単位の契約で、中途解約の場合は残りの期間の月額料金を一括で支払うと定めています(2026年9月時点)。

5. セキュリティと個人情報の扱い

予約システムには、宿泊者の氏名、連絡先、予約情報が集まります。何かあったときに宿泊者へ説明できるよう、事前に確認しておきましょう。

  • カード情報を施設側で保持しない仕組みか・あるいは決済情報について十分なセキュリティ対策がなされているか

  • 管理画面のログインに2段階認証があるか

  • スタッフごとに見られる範囲を分けられるか

  • 退職者のアカウントをすぐに止められるか

  • 解約したとき、顧客データを持ち出せるか、いつ削除されるか

最後の項目は、契約前に聞いておくと後で助けになります。CHILLNNでもご解約時にお問い合わせの多い項目です。

6. 導入と運用のサポート

サポートの着眼点は、「導入するとき」と「使い始めてから」で変化します。

導入時に確かめたいのは、

  • プランや部屋タイプの初期設定が自力でできる操作画面になっているか

  • そうでない場合どこまで手伝ってもらえるか

などです。プラン数が多い宿ほど工数は多くなりがちな一方で、設定にサポートが必須のシステムだと自分で変更や追加をしたいときに対応が遅くなる可能性もあります。

「使い始めてから」は、問い合わせの手段と受付時間を確認しましょう。トラブルがあったときに連絡がつくかどうかで安心感が変わってきます。

同時に、問い合わせへの返信内容も重要です。設定時の対応が導入後の対応を測る目安になります。いざというときに必要なサポートをしてくれるシステムか見極めましょう。

+α 室数別の検討事項

客室数によっても重視すべきポイントは変わります。小規模施設では手間の少なさが、20室以上では「販売」より「運営」のしやすさが重要になります。

確認項目

〜19室

20室以上

設定のしやすさ

プランの追加や料金の変更を、自分やスタッフだけで完結できるか

複数の部屋・プラン・料金を効率よく管理・変更できるか。複数のスタッフでも迷わず運用できるか

プランの一括操作

手作業でも足りることが多い

プランが多い場合、一括で複製・変更できるか

予約画面のデザイン

写真の枚数や説明文の長さを自由に調整できるか

公式サイトとの統一感を保ち、予約ページまでスムーズに誘導できるか

スタッフの権限

オーナーがスタッフを兼ねることが多く、必要性は低い

フロント、予約担当、経営層など、役割ごとに見られる範囲を分けられるか

※複数施設を運営している場合は、規模に関わらず、同じアカウントでまとめて管理できるかを確認しましょう。

※予約数が特に多い場合は、繁忙期などの予約開始日に申し込みが集中しても耐えられるかの確認もできると良いでしょう。

おすすめの宿泊予約システム6選(比較表)

おすすめの直接予約システム6社について、それぞれの特徴と、上記6つのポイントを公式サイトで比較しました(確認日:2026年9月29日)。

公式サイトに記載のない項目は「非公開」「記載なし」と記載しています。また「向いている施設」は公式情報をもとに編集部が整理した一意見となります。

おすすめの予約システム:
CHILLNN、DYNA IBE、tripla Book、予約番、OPTIMA BOOKING、宿シス

システム

特徴

導入施設数

向いている施設

1. 連携サイトコントローラー

2. Google無料予約リンク

3. オプション販売

4. 料金体系

4. 契約期間・解約条件

5. セキュリティ

6. カスタマーサポート

CHILLNN

日帰り・オプションなど100通り以上の販売法に対応。中大規模施設向けのカスタマイズプランあり。

2,100施設以上

プランやオプションの数が多い中大規模施設、自施設に合わせてデザインや機能をカスタマイズしたい施設

手間いらず、ねっぱん!、Beds24、TL-リンカーン、AirHost、aipass

対応(無料)

あり

月額8,500円〜+予約手数料(3%または定額9,800円〜)(初期費用なし)

1ヶ月単位。解約料なし。

記載あり

カスタマーサクセスは平日・祝日の10:00-17:00(土日休み)

DYNA IBE

公式サイトへの集客機能がそろっている。ポイント・クーポン・会員ランクにも対応

8,300施設以上(累計、2025年8月時点)

集客の機能と会員向けの施策を一つのシステムでそろえたい施設

手間いらず、TL-リンカーン、ねっぱん!、らく通

対応

記載なし

月額7,500円〜(初期費用なし)

記載なし

記載あり

カスタマーサポートあり。電話は平日9〜18時

tripla Book

34通貨でのカード決済と、多言語プランの自動翻訳に対応

4,000施設超(2026年5月時点)

インバウンド顧客が多い施設

TL-リンカーン、手間いらず、らく通、ねっぱん!ほか海外6社

対応(無料)

あり

記載なし(施設ごとに見積もり)

記載なし

記載あり

問い合わせ窓口は24時間365日。電話・チャットは平日10〜17時。

予約番

基本利用料が固定で、成約手数料がかからない。オプション多数

3,000件以上(2026年8月時点のアクティブユーザー数)

手数料を固定費に抑えたい施設

TL-リンカーン、手間いらず、ねっぱん!、らく通

対応(無料)

あり

初期費用3万円+月額13,000円〜 ※有料オプションあり

1年(自動更新)。中途解約は残期間分を支払う

記載あり

電話は平日9〜18時。オンラインでの相談にも対応

OPTIMA BOOKING

予約完了率(CVR)を高めることに特化した予約画面

約2,500施設(2025年8月時点、提供会社全体)

規模に合わせてプランを選びたい施設

手間いらず、TL-リンカーン、らく通、ねっぱん!

対応(別途申込み)

あり

月額定額(初期費用は非公開)※有料オプションあり

1年(自動更新)。解約条件の記載なし

記載なし

カスタマーサポートは平日9:30〜18:30

宿シス

日本旅館協会推奨

記載なし

30室未満の小・中規模旅館

TL-リンカーン、手間いらず、らく通、ねっぱん!

記載なし

記載なし

初期費用22,000円+月額定額9,900円(FAXアリの場合)※有料オプションあり

1年単位。中途解約は残期間分を支払う

記載なし

電話受付は平日9:00-16:00。設定代行は有料オプションあり

CHILLNN
プランやオプションの数が多い20室以上の施設や、予約画面のデザイン・機能を自施設に合わせて作り込みたい施設に向いています。日帰りやオプションを含む100通り以上の販売方法に対応し、月額8,500円〜(初期費用なし)、1ヶ月単位の契約で解約料はかかりません。

DYNA IBE
公式サイトへの集客機能と、ポイント・クーポン・会員ランクなどの会員施策を一つのシステムでそろえたい施設に向いています。月額7,500円〜(初期費用なし)で、導入実績は累計8,300施設以上です。

tripla Book
インバウンドの宿泊者が多い施設に向いています。34通貨でのカード決済と多言語プランの自動翻訳に対応し、料金は施設ごとの見積もりです。

予約番
予約が増えても手数料を固定費に抑えたい施設に向いています。成約手数料はかからず、初期費用3万円+月額13,000円〜で、契約は1年単位(自動更新)です。

OPTIMA BOOKING
予約完了率(CVR)を重視し、規模に合わせて料金プランを選びたい施設に向いています。月額定額制で、契約は1年単位(自動更新)です。

宿シス
30室未満の小・中規模旅館に向いており、日本旅館協会が推奨しています。初期費用22,000円+月額9,900円(FAXありの場合)で、契約は1年単位です。

費用対効果の試算例

社内で導入を説明するときは、機能の説明だけでなく、金額の試算も必要になります。ここでは、予約が月に何件増えればシステムの費用を回収できるかを、モデル施設で試算します。

※特定のサービスの料金ではなく、架空のモデル料金で計算しています。

モデル施設と前提

項目

前提

客室数

30室

平均客室単価(ADR)

15,000円

客室稼働率

70%(月に約630室が売れている)

現在の直販率

10%(月に約63件)

OTA手数料

宿泊料金の15%

カード決済手数料

宿泊料金の3%

清掃・アメニティなどの変動費

宿泊料金の30%

システム費用

定額型:月10,000円/従量型:予約ごとに宿泊料金の3%

※件数は、1件=1泊1室として計算しています。

公式サイト経由の予約が何ポイント増えれば黒字化するか

  • OTAからの切り替え: これまでOTAで入っていた予約が、公式サイトに移るものです。売上は変わらず、OTA手数料の分が浮きます。

  • 純増: 公式サイトがなければ入らなかった予約です。Googleの無料予約リンクやSNSから、新しく来たお客さまがこれにあたります。

定額型の場合

予約の種類

1件で手元に残る額の増分

10,000円の回収に必要な件数

OTAからの切り替え

約1,800円(OTA手数料15% − カード決済3%)

月6件

純増

約10,000円(宿泊料金 − 変動費30% − カード決済3%)

月1件

OTAの予約が月に6件公式サイトに移るか、新しいお客さまが月に1件増えれば、システム費用はまかなえます。直販率にして約1ポイントです。

ただし、どの予約が純増なのかは見分けにくいものです。回収の見込みは切り替えの6件で立てて、純増は上乗せと考えておくと、見込みが甘くなりません。

従量型の場合

従量型の場合は、今ある直販の予約にシステム利用料(予約ごと3%)がかかるため、OTAからの切り替えで月21件(純増なら月3件)が回収に必要になります。

導入・乗り換えの手順と期間

新規の導入と、他社からの乗り換えでは、気をつけるところが異なります。

新規で入れる場合

流れはおおむねこの順番です。

  1. 問い合わせとデモ・商談

  2. 契約とアカウントの発行

  3. 部屋タイプとプランの登録

  4. 決済の設定(決済代行会社との契約が別途必要な場合は、ここで審査の時間がかかります)

  5. サイトコントローラーとの接続テスト

  6. 公式サイトへの設置と公開

必要な期間はシステムや施設によって幅があります。例えばCHILLNNの場合、最短1日から利用を始められます。またプラン数が多い旅館等では、登録作業そのものに時間がかかります。契約前に、初期設定にどれくらい時間がかかりそうかを確かめておくと確実です。

他社から乗り換える場合

大きな違いは、すでに入っている予約と顧客データがあることです。

  • 先の予約をどうするか: 旧システムに残っている予約がすべてチェックアウトするまで、両方を並行して契約しておくのが安全です。半年先まで予約が入っているなら、その分の重複期間を見込んでおきます。例えば、公式サイトに「◯年◯月までの予約はこちらから」「◯年◯月からの予約はこちらから」と別リンクを記載し、旧システムと新システムの予約を管理するのが良いでしょう。

  • 顧客データの持ち出し: エクスポートできるか、できるならどの項目が出せるかを、解約前に確認しましょう。

  • サイトコントローラーの切り替え: 接続先を変える作業が発生します。

  • 契約の縛り: 年単位の契約で、中途解約に残期間分の支払いが必要なシステムもあります。切り替え時期はこちらも見て決めます。

時期については、繁忙期を避けるのが原則です。予約が集中する時期や、大きなプランの発売と重ならないように気をつけましょう。切り替え当日は、在庫の反映を実際に目で見て確認する時間を取るようにしましょう。

導入後に直販率を上げる運用

システムを入れただけでは、直販率は上がりません。導入を検討する段階でいちばん見落とされやすいポイントです。

まず自施設の現在地を知る

日本旅館協会の調査によると、旅館・ホテルの宿泊人員のうち、自社ホームページ経由の予約は11.5%でした。一方、OTA経由は46.9%で、約半分を占めています。

集客の経路

全体

小規模

中規模

大規模

OTA経由

46.9%

49.1%

53.3%

41.6%

旅行会社経由

30.1%

18.3%

22.4%

38.0%

自社ホームページから

11.5%

20.7%

12.2%

9.6%

直予約(自社HPを除く)

11.5%

11.9%

12.1%

10.9%

出典:一般社団法人日本旅館協会「令和7年度 営業状況等統計調査」。規模区分は客室数による(小規模:30室以下、中規模:31〜99室、大規模:100室以上)。

自社ホームページ経由の割合は、小規模で20.7%、中規模で12.2%、大規模で9.6%と、客室数が多い施設ほど低くなります。主な理由は、埋めるべき在庫が多い分、OTAや旅行会社に頼る割合が高くなるためです。

まずは直近1年の予約を経路別に分けて、同じ規模の平均と比べてみてください。平均より低ければ、伸びしろがあると考えられます。一方で18室で直接予約50%のホテルのように、平均を大きく上回る施設もあります。

▼稼働9割・直販5割を支える、金沢のスモールラグジュアリー・香林居の哲学

稼働9割・直販5割を支える、金沢のスモールラグジュアリー・香林居の哲学

自社集客が直販の要

予約システムは、公式サイトまで来てくれた人を予約につなげる「受け皿」です。Google検索やSNS・記事・AI検索などを通して公式サイトまでゲストが訪問してくれるかは、宿自身の集客力にかかっています。

公式サイト限定の値引きだけでも宿泊者は増えます。ただ、下がった単価は戻りにくく、「安さで選ばれる宿」というイメージも残ります。宿の魅力を幅広く届け、指名で選んでもらえる宿になれば、直販率は稼働率や客室単価と一緒に上がっていきます。

直販率は、それ自体を追う目標ではなく、宿が指名で選ばれているかを映す指標として見るのがおすすめです。

自社集客で手をつける順番

できることは多くありますが、順番には目安があります。一例をご紹介します。

  1. 予約動線を整備する: 公式サイト、SNS、Googleビジネスプロフィールから予約画面まで、迷わずにたどり着けるかを確認しましょう。予約ボタンを画面の目立つところに固定するなど細かな工夫で予約しやすさは変わってきます。CHILLNNの過去調査によれば、公式サイトのファーストビューに予約ボタンを固定している施設は1.9倍予約されやすい(相関)傾向があります。

  2. 公式で予約する理由をつくる: ベストレートの表示や公式限定の特典など。可能であれば、価格よりも内容やプランで差をつける方が健全です。

  3. 新しい人に知ってもらう:SNS発信、Googleマップの整備、広告など。1、2を揃えてからの方が有効です。CHILLNNの過去調査によれば、Instagramのフォロワーが500人以上の施設は4.1倍予約されやすい(相関)傾向があります。

詳しくは下記のセミナー記事や直販に効く施策の調査記事もご覧ください。

▼6ヶ月で直販54.6%へ。長崎のスモールホテルが行った集客の逆算設計と4つのポイント

6ヶ月で直販54.6%へ。長崎のスモールホテルが行った集客の逆算設計と4つのポイント

▼直接予約に効くのはInstagram?ベストレート?60ホテルから分かった直販成功の王道

直接予約に効くのはInstagram?ベストレート?60ホテルから分かった直販成功の王道

自社予約を増やすための具体的な施策については、こちらの記事で77個紹介しています。

CHILLNN施設の例

CHILLNNを導入した3施設について、予約システムを選んだ基準と導入の効果をご紹介します。

例1:40室のロングステイホテル

  • 施設名:LINNAS Kanazawa(石川県・金沢市)

  • システムを選んだ主な基準:柔軟なオプション販売、宿泊体験の発信

  • 導入の効果:直販率20-30%(2026年9月時点)、ゲストとのミスマッチ減少

▶︎直販率20〜30%をキープする"北欧式"ロングステイホテルの秘訣

直販率20〜30%をキープする"北欧式"ロングステイホテルの秘訣

例2:18室のラグジュアリーホテル

  • 施設名:香林居(石川県・金沢市)

  • システムを選んだ主な基準:自由に表現できる記述欄の多さ、特別感を演出できるリクエスト予約やシークレットプラン

  • 導入の効果:直販率約50%(2026年8月時点)

▶︎稼働9割・直販5割を支える、金沢のスモールラグジュアリー・香林居の哲学

稼働9割・直販5割を支える、金沢のスモールラグジュアリー・香林居の哲学

例3:9室のブティックホテル

  • 施設名:mizuya(京都府・宮津市)

  • システムを選んだ主な基準:サウナなどオプションの販売

  • 導入の効果:稼働率88%、直販率40%(2026年8月時点)

▶︎直販比率が1年で2倍、稼働率88%に。宮津の宿が語る「メディアとしてのホテル」づくり

直販比率が1年で2倍、稼働率88%に。宮津の宿が語る「メディアとしてのホテル」づくり

まとめ

直接予約システムの導入を検討する際は、以下のことに気をつけましょう。

  • 今使っているサイトコントローラーやPMSとつながるかを確かめましょう。

  • 料金は月額だけでなく、オプションや手数料も確認しましょう。

  • 規模や施設タイプによって優先順位が変わります。

  • 導入後、直販率は目標ではなく指標として考えつつ、自社集客にも力を入れましょう。

まずは、直近1年の予約内訳を計測するところから始めてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q. 宿泊予約システムの料金相場は?

公開されている範囲で見ると、初期費用0円〜30,000円、月額費用は下限で7,500円〜13,000円が一つの目安です(本記事で比較した6社のうち、料金を公開しているサービスの場合)。これに加えて、予約ごとの手数料やカード決済手数料、有料オプション費用がかかる場合があります。

Q. PMSやサイトコントローラーと何が違うのですか?

宿泊予約システムは公式サイトで予約を受ける仕組み、サイトコントローラーは複数のOTAと在庫・料金を一括管理する仕組み、PMSは予約後の現場業務を管理する仕組みです。競合するものではなく、組み合わせて使います。

▶︎ホテル・旅館の宿泊予約システム図解|OTA・サイトコントローラー・PMSとの違いを実例で解説

ホテル・旅館の宿泊予約システム図解|OTA・サイトコントローラー・PMSとの違いを実例で解説

Q. 小さい宿でも導入する意味はありますか?

室数に関わらず、一定以上の稼働があり、かつOTA手数料が高い場合は導入をおすすめします。逆に稼働が見込めない場合はまずOTA経由で予約が入るよう宿を育てるのがおすすめです。自施設の数字で試算したい方はCHILLNNまでご相談ください。

Q. 20室以上の施設にもCHILLNNは向いていますか?

はい、向いています。CHILLNNは日帰りやオプションの販売を含め、100通り以上の販売方法に対応しています。プランが多い施設でも、自施設の売り方をそのまま再現しやすいのが特徴です。中大規模施設向けにはカスタマイズプランを用意しており、予約画面のデザインや機能を施設ごとに設計できます。

Q. 乗り換えにはどれくらいかかりますか?

設定自体は短期間で済むケースもあります。ただし、旧システムに残っている予約がすべてチェックアウトするまでは並行運用になるため、完全に切り替わるまでには数ヶ月かかることがあります。

Q. 直販率はどれくらいを目指すべきですか?

日本旅館協会の調査では、自社ホームページ経由の割合は全体で11.5%、小規模20.7%、中規模12.2%、大規模9.6%でした。まずは目安として、自施設の数字をこの水準と比べてみてください。

Q. OTAはやめたほうがいいのですか?

必ずしもやめる必要はありません。OTAは新しい客層に知ってもらう場として有効です。OTAで知ってもらい公式サイトで予約してもらう流れを育てていくのが良いでしょう。

Q. 予約システムを入れれば直販率は上がりますか?

入れるだけでは上がりません。宿の魅力を適切に伝え、公式サイトやSNSから予約画面までの導線を整え、泊まってくれた人とつながり続ける。この積み重ねの結果として直販率は上がります。

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【備考】

他社の情報はすべて各社の公式サイトから引用しました(確認日:2026年9月29日)。料金や機能は変更されることがあるため、検討の際は各社の最新情報をご確認ください。

Editor

小林 実可子

執筆/撮影

CHILLNNリサーチャー。マーケティングリサーチ会社での経験を強みに、各種コンテンツ制作を担当。

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